マスクド東野

監督:大神田 望
製作:Team Death Metal
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今日もどこかにマスクマン...。
マスクマンとの日常の一コマを描いたオムニバス的シュール映画。
様々なシチュエーションの中、マスクマンという非現実的な存在と一般人の現実的な存在が対峙する。
その瞬間、空気は変わる...。

第1回大神田監督作品。
撮影の8割はノープラン。その場で考え、その場で演じるノープランだからこそ生まれる奇跡に驚喜した参加者達。仲間内だけで作ったこともあり笑いの絶えない撮影になった。その代わり、キャストは使い回しである。
『グレートサスケ』の単語を連発するのは監督がただのプロレス好きなわけではなく「グレートサスケだってマスクをかぶったまま国会に行ったんだから俺たちも普段、マスクを付けていても良いだろう!」というマスクマンの権利を無駄に主張しているためである。
音楽には気を使い、ドイツのバンドを中心にブラジルのハードコアまでマニアの喜びそうな選曲になっている。映画中のタイトル、音楽等、とにかく監督の趣味が前面に出ている。
よくわからなくても、つまらないものよりましだ。という信念のもと作られたが、時が経つにつれ全ての人から何となくバカにされているような気がして常にむかついている監督である。

2006年度後期小田急沿線上映会神奈川工科大学賞受賞